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第1回 2010年11月21日(日)

  講師: 小林光さん

 「わたしの心に響いた歌びとたち
  
 〜職場、障がい者、日韓交流〜」


プロフィール
話のテーマ(ワークショップ)
講座の内容(ダイジェスト)
講座参加のみなさんの感想

<プロフィール>
小林 光( kobayashi hikaru )
 61 年通信労働者になる。通信設備の設計作業に従事。 62 年うたごえ運動に参加。 78 年世界青年学生平和友好祭(キューバ)に日本のうたごえ代表として参加。電通のうたごえ創作、合唱組曲「自由なる朝へ」に作曲で参加。 79 年合唱組曲「母さんの樹」初演でバリトン独唱をつとめる。 79 年日本のうたごえ祭典で音楽構成「あさやけの仲間たち」の指揮。 98 年 50 周年記念日本のうたごえ祭典企画委員長として活動し日韓音楽交流を実現する。
  現在、日本のうたごえ全国協議会国際交流委員。職場合唱団、地域合唱団、障がい者合唱団の合唱指揮者として活躍。
<話のテーマ>
わたしの心に響いた歌びとたち 〜職場、障がい者、日韓交流〜 (内容)
1、 「職場に自由と民主主義を!」を教えてくれた電通のうたごえ   
電通のうたごえ運動の最も困難な中から生み出された「自由なる朝へ」
2、 障がいに負けず、人間の尊厳をかけて、生き歌う人たちに励まされて
あさやけ共同作業所との出会いと、音楽づくり、全国を駆けめぐった演奏活動
3、 2000 年の歴史の流れの中で、出会うべきして出会った韓国民衆のうたごえ
98 年「どこを切っても血の出るような音楽」と評された韓国民衆音楽の衝撃的出会いから 13 年間の交流
2010 年「韓国強制併合 100 年」記憶・和解・同行/平和・その日がきたらをテーマに日韓ジョイントコンサート( 8 月 29 日埼玉合唱団&平和の木合唱団)
仁川市民芸術センター仁川市民合唱団「平和の風」が目指すもの
(ワークショップ)
  「ボク」「クナリオミョン(その日がくれば)」
  「ハムケカジャウリイキル(ともに行こう我らこの道を)」

小林光さんを講師に「うたごえ連続講座」第1回
職場のたたかい、作業所のうたごえ、韓国との交流を熱く!

あさやけ共同作業所のコンサートや
韓国のデモや大集会の映像を交えてのお話。

11月21日(日)中央合唱団の今年度企画「うたごえ連続講座」の第1回目が開催されました。講師は小林光さんです。
小林光さんのお話は、「私の心に響いた歌ひとたち…というより、私をうたごえに導いてくれた人たちのことから語りたい」と、電通のうたごえ、作業所の障がい者とのうたごえ関わりから始まりました。

小林光さんは、当時の電電公社に入社。1961年八王子電話局の歴史的な合理化闘争などを経験し、職場の先輩たちに誘われてうたごえ運動に参加したそうです。職場の組合分裂、うたごえ運動の分断化や差別などの壮絶なたたかいの中から「自由なる朝へ」「母さんの樹」が生まれ広がっていった経過は本当にすごいものでした。電通のうたごえ自力の詩作りでは未熟だと詩人の滝いく子さんに協力を依頼、職場でどんな差別を受けているかをかたる、たかひらゆきつぐさんが号泣してしまうエピソードは、胸を詰まらせました。そして滝いく子さんはその真剣さに打たれて、体重が5キロも経るような苦労をされて、「自由なる朝へ」を書き上げてくれたのでした。


25人の参加者でした。

障がい者のうたごえとの関わりは、当時小林光さんが指導していたサークル「ハミングチューチュー」の初代会長中川さんが養護学校の先生を経て、作業所を総理釣るするところから始まったそうです。創立支援コンサートのために「あさやけの仲間たち」を作曲し、コンサートは大成功、日本のうたごえ祭典にも出演し「うたごえは生きる力」と大きな感動を巻き起こしました。ところが…作業所の忘年会で言われた一言「音楽がきれいすぎる(自分たちは)こんなもんじゃない」に小林光さんは大衝撃。「もう、ここから逃げられない」と思ったのだそうです。2時間の時間休を毎週1回、五ヶ月とって作業所に通い、仲間たちから50篇を超える詩を寄せてもらうことができ、以来ずっと一緒に作業所コンサー等のうたごえ活動を続けてきているのです。

韓国との音楽交流のお話では、つてを求めて韓国民族音楽人協会と出会い、「どこを切っても赤い血のほとばしる」と評された「サム トゥッソリ」を1998年50周年記念の日本のうたごえ祭典に招聘してから13年目を迎えた足跡を伺いました。今夏の埼玉合唱団の訪韓公演にもふれながら、韓国の民主化のたたかい、彼らのたたかいとともにある音楽運動について、時にショッキングな流血の場面もある大集会やデモの映像を交えてお話をいただきました。「韓国併合百年は侵略の百年。私自身が侵略したわけではないけれど、日本国民としてその責任から目をそらすことはできない」「大切なことは、歴史の真実を現在と未来に生かすこと」との言葉に、大きくうなずく受講者が何人も見受けられました。  
♪講座参加のみなさんの感想♪
・韓国のたたかい、かつての電通の(今も)たたかい、共にけわしいものだったと感じましたが、それに立ち向かったうたごえの力、小林さんのたたかいの歴史が伝わってきました。今年のでんつうのうたごえ祭典にも行きましたが、大変力強いものを感じました。今日のお話と合わせ、積み重ねてきたものを感じます。

・まだ、うたごえの歴史についてなにも知らないので、本当にいろいろなことを知ることができ、良い機会に恵まれたと思います。

・自分のうたごえ人生が、理論的に整理されたようなきがしました。障がい者についても、韓国についても。

・あさやけ共同作業所のとりくみのお話が聞けて良かったです。私も、もう逃げられないと言う漢字です。仲間たちと歌っていきます。

・光さんのうたごえ人生に感銘を受けました。今後もっと日本人の心と体に深く眠る日本の文化を発展させていきたいと思います。韓国の人たちと交流しながら。

・ありがとうございました。歌を通しての日韓両国民の連帯の広まり、深まりにジンと来ました。「休んでも良い、でも前進しよう」に励まされました。・今回の連続講座、費用に魅力的です。

・ 他の行事をことわってこちらに来ました。これからもうたごえ運動の原点をだいじにしながら民衆の歌を広めていってください。

・久しぶりに中央合唱団の活動を知ることが出来ました。ありがとうございました。できるかぎりこの講座は参加したいと思います。  
(たいまつ2010年12月9日号より)
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